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# Basecamp Researchが1億4,000万ドルを調達、EDENの実験結果を治療法につなげる

> Basecamp Researchの1億4,000万ドルの資金調達は、生物学モデルと治療パイプラインを後押しする。データセット、選別された実験、現在の開発段階を検証する。

By BIG CHANGE Editorial

Published: 2026-09-23T16:26:48.832Z
Updated: 2026-09-23T16:26:48.832Z
Canonical: https://bigchange.ai/blog/basecamp-research-eden-biological-data-evidence

![A sealed sediment sample in a metal tray sits beside a rack of closed assay vials on a field-station bench, with vegetation beyond an open window.](https://bigchange.ai/api/media/file/basecamp-field-assay-hero-v1.png)
AI-generated conceptual illustration by BIG CHANGE.

Basecamp Researchは1億4,000万ドルを調達し、EDEN生物学モデルを拡充するとともに、治療パイプラインを臨床開発に近づける。同社によると、環境サンプリングを基に構築した独自コーパスは、公開配列データベースにない生物学的情報をモデルに提供する。

同社の根拠には、自社主導の実験室での実験と、別途報告されたマウス試験が含まれる。公表済みの治療パイプラインは、研究およびリード最適化の段階にとどまる。

## 大きな変化

- **何が変わったか：**生物学モデル企業が、世界規模の野外サンプリング、ゲノム上の文脈、モデル訓練を一つの独自データ供給網に結び付け、生成したタンパク質をウェットラボで検証している。
- **なぜ重要か：**創薬データの訓練利用は、薬が患者に届く前から生物多様性のデータ提供者との商業関係を生む。Basecampによれば、データを利用すると契約に基づくロイヤルティが発生するため、モデル開発中にも採集パートナーへ支払いが行われる。
- **今後の注目点：**独立に再現された結果が開発段階の進展につながるか、またモデル利用の拡大に伴い採集パートナーへの支払いも増えるかを追う必要がある。これは治療法の進歩とデータ事業をそれぞれ評価する別個の検証だ。

## BaseDataは配列に加えて生物学的文脈を提供する

公開リポジトリは不可欠だが、研究者が配列決定を選んだ対象を反映する。Basecampの[BaseDataプレプリント](https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2025.06.11.658620v1)によると、Sequence Read Archiveの配列データ量の68%は5種に由来する。同社は2024年末時点で、比較対象のデータベースにない新規遺伝子98億個と100万種超を報告した。収集は26カ国・自治地域のパートナーシップを通じて行われた。

Basecampは隣接遺伝子、採集地の条件、採集履歴も保存し、モデルに生物学的文脈を与えている。2024年末までに19カ国の52の受益者に支払ったと報告している。

BaseDataは独自データである。EDENの訓練コーパスは2024年末の集計以降に拡大し、プレプリントによれば遺伝子数は100億を超える。両論文とも企業主導のプレプリントだ。

公開データも拡充している。Microsoftの[Dayhoff Atlas](https://www.microsoft.com/en-us/research/articles/the-dayhoff-atlas/)はゲノムおよびメタゲノム由来の情報を統合し、タンパク質配列33億4,000万件のオープンデータセットを作成した。条件をそろえた比較では、より広範なデータセットで訓練した1億7,000万パラメーターのモデルが、生成したタンパク質の34.5%を*大腸菌*内で発現させた。一方、UniRef90で訓練したモデルでは27.6%だった。これは別のデータセットを使った実験であり、Basecampのモデルを検証したものではない。

## EDENが実際に示したこと

EDENの[プレプリント](https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.01.12.699009v2)には前向きに計画された実験が含まれるが、それぞれが答える問いは限定的だ。

| 実験 | 報告された結果 | 対象範囲 |
| --- | --- | --- |
| 抗菌ペプチド | 選別したペプチド33種のうち32種が、最大64マイクロモルの濃度で細菌の増殖を抑制した。 | 選別済みの実験室試料。97%は全生成物に対する成功率ではない。 |
| 遺伝子挿入タンパク質 | 選別したリコンビナーゼ176種のうち53.6%で、有意な活性が認められた。 | 9種の天然タンパク質を基にしたプロンプトを使う、無細胞生化学アッセイ。 |
| ヒト初代T細胞 | 選別したPRT075系リコンビナーゼ20種のうち10種で、空のカーゴ対照を上回るCD19 CARペイロードの挿入が確認された。 | ドナー由来細胞を使用。特異性については、さらに調査が必要とされている。 |
| マウス試験 | Basecamp[は](https://basecamp-research.com/biologys-bitter-lesson/)反復的な最適化をせずに、あるペプチドが最終選択肢の抗生物質と同等の結果を示したと報告している。 | 別途公表された動物実験についての同社の説明である。 |

ペプチド研究では、安定性、毒性、薬物動態の評価がなお必要だ。これらの実験は、臨床での安全性や有効性を立証するものではない。

## 臨床応用までにはなお大きな隔たりがある

同社の[現在のコネクター](https://claude.com/connectors/eden-basecamp-research)を使うと、研究者はEDENで抗菌ペプチドを生成し、ワクチン標的を優先順位付けできる。製品ページでは研究用途に限定されると明記している。

[The Decoderの詳報](https://the-decoder.com/inside-basecamp-research-the-ai-startup-turning-evolution-into-training-data)によれば、Basecampが公表した6つのプログラムはいずれも、2026年9月時点でリード最適化を終えていなかった。うち4件はその段階にあり、体内で行うCAR-Tプログラム、肝臓向け遺伝子治療、抗菌ペプチドが含まれる。残る2件は研究段階だった。

Basecampの[資金調達発表](https://www.prnewswire.com/news-releases/basecamp-research-raises-140m-to-advance-ai-designed-therapeutics-302887617.html)によると、新たな資金は次世代EDENの支援と、体内細胞療法を最初の対象として治療パイプラインを臨床開発へ進めるために使われる。また、[9月23日にClinicalTrials.govを検索した結果](https://clinicaltrials.gov/api/v2/studies?query.spons=%22Basecamp%20Research%22&pageSize=10&countTotal=true)では、スポンサー名「Basecamp Research」に該当する試験は見つからなかった。別のスポンサー名で登録された試験は、この検索に表示されない可能性がある。

## Sources

- [Basecamp Researchの内部を探る：進化を訓練データに変えるAIスタートアップ](https://the-decoder.com/inside-basecamp-research-the-ai-startup-turning-evolution-into-training-data) — 開発パイプラインの段階、資金調達の背景、明示された限界についての詳報。企業の説明は同社の発言として示し、記事では詳報中の比喩や予測を採用していない。
- [生物学のデータの壁を越えて](https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2025.06.11.658620v1) — BaseDataの構成、収集設計、文脈メタデータ、報告された多様性の根拠となる、企業主導の査読前研究。
- [EDENファウンデーションモデル群によるAI設計治療薬の開発](https://www.biorxiv.org/content/10.64898/2026.01.12.699009v2) — 訓練データ、選別した実験室での実験、その限界を記録した2月9日改訂の企業主導プレプリント。
- [Dayhoff Atlas：配列の多様性を広げるとタンパク質設計が改善する](https://www.microsoft.com/en-us/research/articles/the-dayhoff-atlas/) — より広範な公開メタゲノム訓練データにより、タンパク質の発現率が変わったことを示す独立比較。BaseDataやEDENを評価したものではない。
- [生物学における苦い教訓](https://basecamp-research.com/biologys-bitter-lesson/) — 別途報告されたゼロショットのマウス試験と、提案段階にあるTrillion Gene Atlasの拡張構想を裏付ける企業エッセー。マウス試験は独立に検証済みの結果として扱っていない。
- [Basecamp Researchが1億4,000万ドルを調達、AI設計治療薬を推進](https://www.prnewswire.com/news-releases/basecamp-research-raises-140m-to-advance-ai-designed-therapeutics-302887617.html) — 調達額、参加者、EDENおよび体内細胞療法に関する計画を裏付ける企業の資金調達発表。
- [Basecamp ResearchのEDENコネクター](https://claude.com/connectors/eden-basecamp-research) — 抗菌ペプチドの生成、ワクチン標的の優先順位付け、研究用途に限るという条件を記載した現行の製品情報。
- [ClinicalTrials.gov試験検索API](https://clinicaltrials.gov/api/v2/studies?query.spons=%22Basecamp%20Research%22&pageSize=10&countTotal=true) — 確認時点でスポンサー名の完全一致検索に該当する試験はなかった。未登録の前臨床プログラムや、別のスポンサー名で将来登録される試験を否定するものではない。
