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# フランスのデータセンター接続申請、18 GWの待機列が示すのは計画上の容量

> RTEの接続予約容量は約18 GWに達し、フランスのデータセンター計画の規模を示している。現在の電力消費推計、計画の不確実性、新たな報告規則を見ると、実際の消費電力量とは異なる実態が分かる。

By BIG CHANGE Editorial

Published: 2026-09-28T05:50:31.966Z
Updated: 2026-09-28T05:50:31.966Z
Canonical: https://bigchange.ai/blog/france-data-centers-18-gw-grid-connection-queue

![Conceptual charcoal illustration of an unnumbered utility cabinet and conduits mounted on the outside wall of a low data-center building.](https://bigchange.ai/api/media/file/france-data-center-metering-hero-v1.png)
AI-generated conceptual illustration by BIG CHANGE.

フランスの送電事業者RTEは、2026年5月時点で約80件のデータセンター計画に対して、系統接続容量を約18ギガワット予約していた。2024年末には40件に約5 GWだった。[RTEの計画待機列](https://www.rte-france.com/bases-electricite/consommation-electricite/essor-data-centers-france)の急増は、開発事業者の計画規模を示すものだ。現在消費されている電力量を測った数値ではない。

この違いは、フランスが新たなデータセンターの接続先や環境影響の把握方法を決めるうえで重要だ。[9月16日に採択された上院委員会の報告書](https://www.senat.fr/rap/r25-949/r25-949_mono.html)は、環境影響の測定強化とともに、AI施設への接続を迅速化するよう求めている。この2つの目標を実現するには、どの計画が実際に稼働し、施設がどれほどの電力を消費するのかを把握する必要がある。

## 大きな変化

- **変わったこと:**フランスでデータセンター計画向けに予約された送電容量は、2024年末の約5 GWから、2026年5月には約18 GWへ増加した。系統計画では、最終的な利用状況が不確かな接続申請も考慮しなければならない。
- **なぜ重要か:**接続枠の予約は、建物に設備が完全に整う何年も前から、系統計画に影響を及ぼしうる。インフラ計画を評価する住民や政策担当者に必要なのは、全国の予約容量を現在の消費量として示す数字ではなく、想定される稼働時の需要と地域への影響だ。
- **今後の注目点:**RTEの計画待機列、施設の稼働開始、実測負荷を見れば、どれだけの予約容量が実際の需要になるかが分かる。フランスの既存の報告規則と、上院が提案するAI開示基準は、関連する別の情報不足にも対応している。施設の電力データだけでは、そのうちAIが使う割合を特定できない。

## 異なる3つの数値

ギガワット(GW)は電力の単位で、接続先がある時点でどれだけの電力を取り出せるかを示す。テラワット時(TWh)は、一定期間に使われた電力量を表す。接続容量から年間の電力消費量を算出するには、どの計画がいつ開業し、稼働率がどの程度になるかについて仮定が必要だ。RTEによると、同社の[18 GWという数値](https://www.rte-france.com/bases-electricite/consommation-electricite/essor-data-centers-france)は計画向けに予約された容量だ。公表された計画の一部は実現せず、別の計画では消費量が徐々に増えると見込んでいる。

RTEは、既存のフランス国内のデータセンターが年間約**10 TWh**を消費していると推計しており、これは国内の年間電力消費量の約2%に相当する。また、同社の高圧送電網に直接接続された施設は8か所で、接続容量の合計は800 MWだという。既存施設の大半は配電網に接続している。この数値は、クラウドやストレージ、その他のコンピューティングを含むデータセンター業界全体を対象とし、AIだけを示すものではない。

基準となる消費量にも不確実性がある。[7月に公表された政府統計調査](https://www.statistiques.developpement-durable.gouv.fr/la-consommation-delectricite-des-data-centers-en-2024?list-chiffres=true)は、大規模データセンター471か所を特定し、**2024年**の消費量を4.3 TWhとした。小規模施設も考慮し、同年のフランス本土の消費量を4.3~6 TWhと推計している。RTEの約10 TWhは、より新しい業界推計だ。一方、政府調査は確認できた2024年の消費実績に、小規模施設分を加味している。公表値は対象時期も手法も異なり、今回確認した資料から両者の差を解消することはできない。いずれも18 GWの待機列に関する電力量計の実測値ではない。

RTEは、新規接続の進み方について、より限定された観測値も示している。同社の送電網に過去2~3年の間に接続された施設は、現在、申請した電力の平均で約**20%を使用**しているという。事業者は、10~15年かけて段階的に施設を整備する見通しだとRTEは報告している。この20%は、特定の段階にある最近接続された施設の一部についての数値だ。すべての申請中計画に当てはめれば、全国の負荷を根拠なく推計することになる。

## 待機列の背後にある計画上の課題

上院の[報告書](https://www.senat.fr/rap/r25-949/r25-9496.html)は、AIデータセンターへの接続を優先し、RTEの順序を「先着順」から「準備が整った順」に変えるよう提言している。計画を進めずに接続待機列の枠を占める案件を減らすのが狙いだ。この提言は、見出しの容量数値に潜む計画上の課題を認識している。予約枠を確保しても、施設が稼働するまでにはいくつもの段階が残る。これは提案であり、採用済みの接続規則ではない。

RTEの[2030~2035年見通し](https://www.rte-france.com/bases-electricite/consommation-electricite/essor-data-centers-france)では、急速な脱炭素化のシナリオにおけるデータセンターの電力消費量を、2030年に15~20 TWh、2035年に23~28 TWhと推計している。同社は、公表済み計画の一部は実現せず、稼働中の施設も時間をかけて消費量を増やすと明示的に仮定している。ADEMEの[1月のシナリオ調査](https://infos.ademe.fr/industrie-production-durable/2026/consommation-electrique-des-data-centers-5-scenarios-pour-demain/)が問うのは別のことだ。フランスのデジタル活動に起因する電力消費量が、フランス国内**および海外**の施設を合わせてどう推移するかを分析している。同調査の現状維持シナリオでは、2035年までに現在の3.7倍に達し、その消費量のほぼ3分の2が海外分となる。これらは対象範囲の異なるモデル上の経路であり、観測された将来需要でも、足し合わせるべき数値でもない。

## 環境影響を測る

接続容量だけでは、各施設の年間電力消費量、冷却用水の取水量、排出量、AIとその他の作業負荷の比率は分からない。フランスの[データセンター報告規則](https://www.ecologie.gouv.fr/politiques-publiques/efficacite-energetique-centres-donnees-datacenters)では、IT設備の設置電力が500 kW以上の事業者に、総エネルギー消費量、取水量、排熱の再利用などの指標を報告するよう義務付けている。所管省庁によると、欧州のプラットフォームに提出された個別報告は機密扱いとなる場合がある。施設の報告は運用状況の把握に役立つが、それだけでは各施設の環境負荷のうちAIサービス分を割り当てられない。

上院の[16項目の提言を盛り込んだ報告書](https://www.senat.fr/rap/r25-949/r25-949_mono.html)は、AIの環境データはまだ不十分だと指摘している。フランスの通信規制当局が、大規模言語モデルの提供者に公表を義務付ける環境データを定めることや、大規模モデルを評価する共通の欧州手法を設けることを提案している。いずれも提言であり、すでに公表され、モデル間の比較に使えるデータではない。同報告書は、データセンターの迅速な接続と環境性能の改善も求めており、拡大に対して両方の要請を掲げている。

9月27日の[論説](https://www.lemonde.fr/idees/article/2026/09/27/l-iapocalypse-est-une-chimere-qui-nous-fait-oublier-que-le-developpement-de-l-intelligence-artificielle-est-insoutenable-a-tous-points-de-vue_6783758_3232.html)で、*ル・モンド*紙の記者ステファーヌ・フーカールは、AIの仮想的な破局シナリオに注目することで、環境・社会面のコストから目がそらされると論じている。同氏の主張は、こうしたコストを精査すべき理由についての見解だ。上記の待機列や消費量の推計、報告規則は、引用した公的資料に基づいている。BIG CHANGEはデータセンターの電力を実測しておらず、AIだけの消費割合も算出していない。今後は、予約容量、接続完了件数、報告された消費量を、それぞれの記録の更新に合わせて比較することが有益だ。

## 出典・関連資料

- [RTE「データセンター:主要数値」](https://www.rte-france.com/bases-electricite/consommation-electricite/essor-data-centers-france)。フランスの送電事業者による、2026年5月と2024年末時点の計画待機列、業界全体の現在の消費量推計、最近接続された施設の利用状況、条件付きの2030~2035年見通し。政策判断はRTE自身の見解であり、待機列は実測負荷ではない。
- [フランス上院、第949号報告書、2026年9月16日](https://www.senat.fr/rap/r25-949/r25-949_mono.html)。委員会が採択した、接続、環境性能、AIの測定に関する16項目の提言をまとめている。提言は、制定済みの政策や将来の実測値を示すものではない。
- [フランス統計局「2024年のデータセンター電力消費量」2026年7月2日](https://www.statistiques.developpement-durable.gouv.fr/la-consommation-delectricite-des-data-centers-en-2024?list-chiffres=true)。2024年に大規模施設471か所で4.3 TWhが消費されたと特定し、小規模施設を加えた合計を4.3~6 TWhと推計している。対象年と手法はRTEのより新しい推計と異なる。
- [ADEME「データセンターの電力消費:将来に向けた5つのシナリオ」2026年1月](https://infos.ademe.fr/industrie-production-durable/2026/consommation-electrique-des-data-centers-5-scenarios-pour-demain/)。モデルに基づく将来像を示し、フランスのデジタル活動に伴い国外の施設で使われる電力も含めている。各シナリオは消費量の実測値でも、RTEによるフランス国内の系統見通しと直接比較できる数値でもない。
- [フランス環境移行省、データセンターのエネルギー効率規則、2026年5月4日更新](https://www.ecologie.gouv.fr/politiques-publiques/efficacite-energetique-centres-donnees-datacenters)。報告義務のしきい値、エネルギー・水・熱の指標、EUへの個別報告の機密性について説明している。AIだけの消費量は示していない。
- [ステファーヌ・フーカール、*ル・モンド*紙の論説、2026年9月27日](https://www.lemonde.fr/idees/article/2026/09/27/l-iapocalypse-est-une-chimere-qui-nous-fait-oublier-que-le-developpement-de-l-intelligence-artificielle-est-insoutenable-a-tous-points-de-vue_6783758_3232.html)。AIの環境・社会コストへの注目をめぐる見解であり、系統や電力量の数値を裏付ける出典としては使っていない。

## Sources

- [データセンター:主要数値 — RTE](https://www.rte-france.com/bases-electricite/consommation-electricite/essor-data-centers-france) — 送電事業者による一次資料。確定した接続申請、業界全体の現在の消費量推計、最近接続された施設の利用状況、条件付きの2030~2035年見通しを説明する。18 GWの待機列は予約容量であり、実測負荷ではない。
- [AIの環境負荷 — フランス上院第949号報告書](https://www.senat.fr/rap/r25-949/r25-949_mono.html) — データセンターの接続とAIの環境影響測定に関する16項目の提言をまとめた、委員会採択済みの報告書。提言は制定済みの規則や実測結果ではない。
- [2024年のデータセンター電力消費量 — SDES](https://www.statistiques.developpement-durable.gouv.fr/la-consommation-delectricite-des-data-centers-en-2024?list-chiffres=true) — 2024年の確認済み施設に関する政府調査。大規模施設471か所で4.3 TWh、小規模施設を含めた推計は4.3~6 TWh。対象年と手法はRTEのより新しい推計と異なる。
- [データセンターの電力消費:将来に向けた5つのシナリオ — ADEME](https://infos.ademe.fr/industrie-production-durable/2026/consommation-electrique-des-data-centers-5-scenarios-pour-demain/) — 国外施設での電力消費を含む、フランスのデジタル活動の将来シナリオ。2035年の3.7倍という数値はシナリオであり、実測値でも、RTEのフランス国内系統見通しと直接比較できる数値でもない。
- [データセンターのエネルギー効率 — フランス環境移行省](https://www.ecologie.gouv.fr/politiques-publiques/efficacite-energetique-centres-donnees-datacenters) — IT設備の設置電力500 kWを基準とする報告義務、施設のエネルギー・水・熱の指標、EUへの個別報告が機密扱いとなる可能性についての政府説明。AIだけの消費量は示していない。
- [ステファーヌ・フーカールによるル・モンドの論説](https://www.lemonde.fr/idees/article/2026/09/27/l-iapocalypse-est-une-chimere-qui-nous-fait-oublier-que-le-developpement-de-l-intelligence-artificielle-est-insoutenable-a-tous-points-de-vue_6783758_3232.html) — AIの環境・社会コストをめぐる見解を記したもの。系統や電力量の数値に関する事実上の根拠としては使用していない。
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