Rabbitは9月22日、自分のモデルやパソコンを利用できるブラウザーベースのエージェントシステムとしてOS3を公開した。r1は必須ではなく、同じRabbitアカウントにウェブ、連携したメッセージングチャンネル、携帯端末からアクセスできる。
これにより、専用ハードウェアを購入するかどうかが判断の中心ではなくなった。代わりに、どのモデルを接続するか、パソコンへのアクセスをどこまで許可するか、タスクのデータがどこへ送られるかが問われる。
大きな変化
- 何が変わったか:Rabbitはエージェントシステムをr1から切り離した。ブラウザーを主な作業環境にでき、任意のローカルワーカーを使えば、クラウドサービスから接続済みパソコン上の許可済みファイル、ツール、コマンドにアクセスできる。
- なぜ重要か:利用開始にハードウェアの購入が不要になった。費用と制御は、Rabbitのインターフェースとメモリー、BYOK接続先のモデルアカウント、各パソコンに与える権限という3か所に分かれる。
- 今後の注目点:Rabbitは本番環境や企業での導入を推奨していない。技術プレビューに関する警告は、公開発表と併せて読む必要がある。
r1はOS3へのアクセス手段の一つになった
RabbitのOS3解説によると、ワークスペース全体をブラウザーで利用でき、r1は必要ない。Telegramとr1は同じアカウントにつながる追加のチャンネルだ。それぞれの会話履歴は別々だが、共有メモリーと関連するコンテキストを参照する。
同社はOS3を一般提供と位置付け、9月22日の発表ではウェブサイトから利用を始められるとしている。Rabbitは、ローカルエージェントをWindows、Mac、Linuxのパソコンに接続できるとも説明している。これらはアクセス方法と構成に関する主張であり、すべてのOS、アプリ、サードパーティ製スキルが同じように動作する証拠ではない。
以前のRabbit Internは、単独の一般向け製品ではなくなった。既存の作成物は残り、専門機能はOS3内で引き続き提供される。
コンピューターワーカーはローカルで動くが、OS3はオフラインではない
Rabbitのローカルエージェントは主にターミナルを通じて動作し、対応するファイル、ツール、コマンドを使う。接続した各パソコンがノードとなり、複数のノードにまたがるプロジェクトも作成できる。
Rabbitの詳細なFAQが説明するのは、クラウドでの調整、選択したモデルプロバイダーへのリクエスト、ローカルでの実行を組み合わせたハイブリッドシステムだ。利用規約ではインターネット接続が必要とされており、切断中のノードはタスクを受け取れない。
OSの権限設定とOS3の承認は別の仕組みだ。OS3では、その都度確認する設定、権限を記憶する設定、以後の確認なしにフルアクセスを許可する設定を選べる。影響の大きい操作を監督する責任は利用者に残る。
Rabbit OS3はBYOK方式。モデル利用料は別途発生する
BYOK(Bring Your Own Key)では、対応するプロバイダーのAPIキーまたはエンドポイントを接続する。Rabbitのサポートページによると、OS3自体は無料だが、モデル利用料はプロバイダーから請求され、対応状況は変更される可能性がある。
プロバイダーの切り替えは手動で行い、タスクごとに自動では切り替わらない。Rabbitの製品ページによると、プロバイダーを切り替えてもメモリー、スキル、コンピューター接続は維持される。ただし、Rabbitのメモリーを別のエージェント製品へ移行できるとは示されていない。
Rabbitのプライバシーポリシーによると、BYOKの認証情報は暗号化して保存され、入力は選択したモデルプロバイダーに送られる。利用規約では、タスクによってモデルが繰り返し呼び出される場合があると警告しているため、トークン単価だけではタスクの費用は分からない。
一般提供と技術プレビューは両立する
9月22日付の利用規約は、OS3を技術プレビューと位置付け、本番環境、企業、規制対象、安全性が重要な用途、無人運用での使用を推奨していない。一方、認められた社内業務での使用は許諾している。これは導入方法に関する指針であり、商用利用を一律に禁止するものではない。
ローカルのファイルがパソコン内だけにとどまるわけではない。Rabbitのプライバシーポリシーによると、タスクでファイルが必要な場合、該当する内容はRabbitのサーバーを経由して接続先のモデルプロバイダーへ送られる。Rabbitはファイルそのもののコピーを保持しないとしているが、継続性のために会話、タスク記録、メモリーを保存する。
初回起動時に選択できるワークスペースのスキャンは、より限定的だ。選択すると、最近使ったファイルの名前、パス、更新日時などのメタデータ、インストール済みアプリを調べる場合があるが、ポリシーによるとファイルの中身は開かない。スキャンと後続タスクではデータの流れが異なるため、この違いは重要だ。
ハードウェアの購入が不要になり、OS3を試しやすくなった。一方、モデルの利用料、パソコンへのアクセス、データ処理に関する重要な判断は、引き続き利用者に委ねられている。



