UfiSpaceは10月14日に発表し、10月12日から15日に開催されたOCP Global Summitで、冷却液分配ユニット(CDU)と組み合わせて液冷式Ethernetスイッチを稼働させていると説明した。同社はこの構成を実機によるエンジニアリングデモ、スイッチを「検証準備が整った早期アクセスのアーキテクチャ」と呼ぶ。顧客への導入事例は示さず、完成したシステムの測定結果も公表していない。

大きな変化

  • 何が変わったか: UfiSpaceは、各ポート1.6 Tbpsの64ポートスイッチをCDUとともに稼働させた。この実演が、液冷設計の現在の段階を示す公開証拠となる。
  • なぜ重要か: 高密度AIネットワークを評価する計画担当者は、スイッチとラックの冷却接続を一体で検討する必要がある。OCPの冷却に関する取り組みでは、CDU、コールドプレート、マニホールドをそのシステムの構成要素として扱っている。
  • 注目点: 評価の鍵になるのは、公表されたシステムの測定値と適格性確認の証拠だ。UfiSpaceの発表には、このスイッチの温度、冷却液の流量や圧力のデータ、消費電力、トラフィックの結果、ラックの適格性確認報告書がない。

1.6Tと102.4Tという数字の意味

UfiSpaceによると、実演したS9331-64HO3Lは高さ2ユニットのOpen Rack V3(ORv3)プラットフォームで、定格1.6 TbpsのOSFPポートを64個備える。公表されたポート数に各ポートの速度を掛けると、合計ポート帯域幅は102.4 Tbpsとなる。これは公称スイッチング容量のクラスを示すもので、実演中に流したトラフィックの報告ではない。Broadcom Tomahawk 6はUfiSpaceのプラットフォームに搭載されたスイッチASICであり、Broadcomは単一チップで102.4 TbpsのEthernetスイッチングを提供すると説明する。このASICの発表は、完成した液冷システム自体を測定したものではない。

同社はスイッチがCDUとともに動作したとし、これによって熱設計の実現可能性が検証されたと主張する。ただし発表には、ワークロード、試験時間、入口や部品の温度、冷却液の条件、電力測定、独立した結果が示されていない。液冷モデルの価格、注文開始日、顧客への導入も明らかにしていない。UfiSpaceは別途、高さ3ラックユニットの空冷式102.4 Tbpsプラットフォームも披露したが、二つの冷却方式を評価できる同条件での比較は示していない。

ラックに関する課題は残る

ORv3はラックのアーキテクチャを示すもので、それだけで実演したスイッチの冷却回路を認証するわけではない。ラックマニホールドに関するOCPのホワイトペーパーは、その理由を説明している。マニホールドのインターフェース、流量分配、運転条件、試験は、液冷アセンブリーがラックの適格性確認に合格できるかどうかに影響する。この文書が提供するのは指針と推奨試験であり、UfiSpaceの適格性確認結果ではない。

したがって、この実演は運用者に検討対象となる具体的なアーキテクチャを提示する。ポート密度、Tomahawk 6 ASIC、ORv3フォームファクターでの液冷だ。導入判断には、定めた条件下でのスイッチのネットワーク動作と熱挙動の測定に加え、冷却アセンブリーが対象ラックに適合し、その要件を満たす証拠がなお必要となる。引用資料では、これらの結果はいずれも公開されていない。

出典と参考資料

  • UfiSpaceの10月14日の発表には、デモの日程、S9331-64HO3L、ポート構成、CDU、早期アクセス段階であることが記載されている。実現可能性や準備状況に関する表現は同社の主張であり、発表には測定方法や導入の証拠がない。
  • BroadcomによるTomahawk 6の発表は102.4 TbpsのASICを説明している。UfiSpaceの冷却シャーシを試験したものではない。
  • OCP Cooling Environmentsは、CDU、コールドプレート、その他の冷却部品にまたがるプロジェクトの範囲を説明している。背景情報であり、この製品の認証ではない。
  • OCPのラックマニホールドに関するホワイトペーパーは、標準ラックとORv3ラックのインターフェースおよび適格性確認の検討事項を示す。UfiSpaceのスイッチの試験を報告したものではない。