Andreessen Horowitzは、「Top 100 Gen AI Consumer Apps」報告書の第七版に米国消費者の支出ランキングを加えた。同報告書は10月5日に公表された。新たな支払データは、AIツールを購入する人々の間で支出が著しく集中していることを示す。同時に、「何人の米国人がAIにお金を払うか」という見出し以上に慎重な解釈が必要だ。

大きな変化

  • 何が変わったか: 報告書は、観測された米国消費者のカード支出を、従来のウェブとモバイルのランキングに並べている。YipitDataのパネルが持つ限界の範囲内ではあるが、これにより創業者は、訪問数やアクティブユーザー数では得られない有料顧客の姿を把握できる。
  • なぜ重要か: 注目を集める製品が、支出でも同じ位置を占めるとは限らない。a16zの支出リストに載る50社のうち二十九社は、どちらのトラフィックリストにも入っていない。競合を評価する企業にとって、どの指標を選ぶかで見える状況が変わる。
  • 今後の注目点: 実務上の問いは、支出の多い層だけでなく、それ以外の消費者にも、利用を繰り返しの購入につなげられる製品は何かということだ。この報告書は、一つのパネルで2026年8月までに見られた集中を示している。今後、支出がどこまで広がるかを明らかにしたわけではない。

対象を限定したサブスクリプション指標

8月には、YipitDataの米国電子レシートパネルの対象条件を満たす消費者の4.5%が、ChatGPT、Gemini、Claudeの少なくとも一つについて、有効な有料の個人向けサブスクリプションを契約していたと報告書は述べる。同じ定義の指標では、一年前の2.1%から増加した。分母はパネルの対象条件を満たす消費者で、分子が対象とするのはこの三つのアシスタントである。この数値は、人口全体での有料導入率でも、何らかのAI製品に支払っている人の割合でもない。

この区別が重要なのは、a16zがコーディングや制作ツールなど、多くの別の製品もランキングの対象としているためだ。また、4.5%は支払意思の申告を尋ねた調査でもない。指定されたパネル内で観測された有効なサブスクリプションを測っている。この割合から、他の消費者が別の価格、別の製品、あるいは後の時期なら契約するかどうかを推測することはできない。

観測された支払者の間にも大きな差

支出の分布は大きく偏っている。報告書によると、支出額上位1%の支払者が、観測された消費者のAI支出の19.5%を占めた。これは、支出額下位半分の16.6%を上回る。上位層は2026年8月時点で、消費者向けカードによるAI支出に平均で月額$903を使っていた。これに対し、AIへの支払者全体の中央値は月額$25だった。$903は支出が最も多い層の平均値で、$25は支払者の分布の中央を表す。上位1%を除く全員の平均額ではない。

これらはパネル内の観測値であり、各社の総売上高ではない。報告書は、米国のカードデータは全数調査ではなくパネルから得られたものだとしている。支出の多い層では、自動化、製品開発、創作のためのツールを購入する比重が大きいと説明している。この説明は、消費者支出のリストと利用者規模のリストが異なる理由の理解に役立つ。ただし、公表された報告書は、この傾向がすべてのAI顧客やあらゆる支払経路を代表するとは示していない。

測定方法が違えば、答える問いも異なる。a16zのウェブランキングはSimilarwebの月間訪問数を用いる。また、モバイルランキングはSensor Towerの月間アクティブユーザー数を用いる。今回追加された支出ランキングは、YipitDataが観測した米国消費者のカード支払額を用いる。訪問一回は顧客一人ではなく、アクティブユーザーが必ずしも支払者とは限らず、パネル内の支払額は企業の全売上高ではない。したがって、支出上位50社のうち29社がどちらの利用者規模のリストにも載っていないという報告書の結果は、トラフィック順位を売上順位と同一視しないための有益な注意点である。特定の企業がより多く稼ぐ理由を証明したものではない。

創業者に対して、この証拠は具体的な比較の仕方を示す。製品カテゴリーを評価する際には、リーチと消費者の支払額を別々のシグナルとして見ることだ。a16zは、新たなビジネスモデルによって有料利用者層が広がる可能性を主張している。これは投資家としての見通しである。10月の報告書が示すのは、観測された支出が集中している時点の姿であり、提案された変化が実現するという証明ではない。

出典と参考資料

  • Olivia Moore「The Top 100 Gen AI Consumer Apps — 7th Edition」、Andreessen Horowitz、2026年10月5日。2026年8月のパネルにおけるサブスクリプションと支出の指標、三つのランキングのデータ源、支出リストと利用者規模のリストの比較に関する一次報告。カードデータは、全数調査や企業の総売上高ではなく、米国に限られたパネルの観測値だと明記している。顧客行動や将来のビジネスモデルについての説明は、著者の解釈と予測である。