Microsoftは、キャリア初期のエンジニア向けプログラムPRAISEが、選抜された社員に上級の実務指導者とカーネギーメロン大学(Carnegie Mellon University)の講義をどのように組み合わせるかを説明した。参加者は、ソフトウェア工学とAIのオンライン授業に加え、自分が担当するMicrosoftのプロジェクトについて指導を受ける。
このプログラムはすでに、Microsoftが9月17日に公開した自社のAI変革に関する記事で言及されていた。Microsoftが10月15日に公開した記事とCMUの報告は、その構造を説明している。何人のエンジニアが参加したかや、研修が仕事を改善するかは報告していない。
大きな変化
- 何が変わったか:MicrosoftとCMUは、実際のプロジェクトに関する上級エンジニアの指導と、選抜されたキャリア初期の社員向けの大学修了証カリキュラムを組み合わせた社内研修の仕組みを説明した。
- なぜ重要か:AIツールがコードを生成できても、新しいエンジニアはそれを評価し、設計を判断する方法を学ぶ必要がある。PRAISEでは、経験豊富な同僚と正式な講義がその学習を担い、社員の実際の仕事にも時間を充てる。
- 今後の注目点:CMUは現在の講義と春に予定する講義を挙げている。プログラムの価値を示すには、参加者数と、測定した学習またはエンジニアリングの成果が必要だ。両機関ともPRAISEについてそうした結果を公表していない。
実務指導者は何をするのか
PRAISEはPreceptorship for AI-accelerated Software Engineeringの略で、AIで加速するソフトウェア工学の実務指導を意味する。Microsoftによると、上級のエンジニアリング実務指導者は若手エンジニアと疑問や問題に取り組み、自分の進め方を説明し、どこに集中すべきか助言する。同社が説明する目標は、いつAIを使うか、生成されたコードやシステムをどう理解するかについて判断力を育てることだ。仮定を検証し、なじみのない変更を同僚と話し合うことも、その仕事の一部として説明している。
CMUによると、選抜された社員はこの指導をMicrosoftでの日常業務に生かしている。同大学の10月15日の報告は、参加者の一人であるソフトウェアエンジニアJace Watsonを紹介している。彼はシアトル(Seattle)で働き、フルタイム勤務を続けながら授業を受けている。その話は一参加者の経験を示すもので、プログラムの測定済み成果ではない。
授業の内容と参加できる人
CMUによると、PRAISEの修了証プログラムに登録した社員は今学期、Machine Learning in ProductionとPreceptorship in AI-Augmented Software Engineering Iを受講している。春にはDevOps: Engineering for Secure Development and Deploymentと実務指導の二つ目の講義を予定している。CMUは、これらの講義をソフトウェア工学の修士号の要件に算入できるとしている。
同大学はPRAISEを、選抜されたMicrosoftのキャリア初期のエンジニアが職場でメンタリングを受けながらオンライン講義を履修する機会と説明する。今後は学生や、場合によっては別の業界パートナーも加えたいとしている。両記事とも、外部からの登録方法、選考基準、参加者総数、プログラムの料金は示していない。
プロジェクト指導と具体的な講義を組み合わせた仕組みは、エンジニアリング管理者が検討できる明確な研修設計を示している。ただし、ほかの新任エンジニアの育成方法より効果的だと証明するものではない。Microsoftの9月の記事はPRAISEの成果数値を示しておらず、10月の記事も、比較群や、学習・定着・生産性の測定結果なしにプログラムと目標を説明している。
出典と参考資料
- Microsoft「AIがコードを書くとき、次世代の開発者は何をするのか?」、2026年10月15日。実務指導者の役割とMicrosoftがCMUの講義を加えた理由を説明する。PRAISEの成果指標は示していない。
- Carnegie Mellon University「MicrosoftとCMU、キャリア初期のソフトウェアエンジニア育成で協力」、2026年10月15日。修了証の講義、参加資格の範囲、参加者一人を紹介し、春の講義は計画として説明する。
- Microsoft「Microsoft自身のAI変革から学んだこと」、2026年9月17日。詳しい10月の記事より前にPRAISEに触れているため、10月15日をプログラムの開始日として扱っていない。
- BIG CHANGE「AIはコードを書ける。誰が修正を学ぶのか?」。学習という問題のより広い背景を扱う。ここで報じたMicrosoftのプログラムとは別の話である。



