Microsoft は 10 月 15 日、Microsoft 365 Copilot の商用顧客向けに法務スキルを一般提供しました。その一つは、デスクトップ版 Word で開いている契約書を組織のプレイブックに照らしてレビューする機能です。この機能は .docx 形式のプレイブックからルールを抽出し、レビュー実行前に担当者へ示したうえで、指摘事項と変更履歴付きの修正案を提示します。法律の専門家は引き続き、原文の表現、ルール、提案された変更の一つひとつを確認しなければなりません。Microsoft の発表と Word の手順書に、この流れが説明されています。
大きな変化
- 何が変わったか:Word の Microsoft Legal プラグインに、Microsoft 365 Copilot の商用契約者が一般提供で利用できる、プレイブックに基づく契約書レビューのスキルが加わりました。
- 仕組み:利用者は承認済みの
.docxプレイブックを渡し、Copilot が抽出したルールを確認してレビューを実行し、各修正案を Word の変更履歴として挿入するかどうか判断します。 - 重要な理由:編集する場面でプレイブックと契約書を併せて確認できます。ただし Microsoft は、指摘事項や引用が誤っていたり不完全だったりする可能性を警告しており、法務による確認は引き続き必要です。
このガイドは公開ドキュメントに基づくもので、両方の文書を Microsoft 365 で使用する許可を得た法律の専門家を対象としています。BIG CHANGE は機能を実行しておらず、法的な正確性も評価していません。目標は、弁護士が契約書と承認済みプレイブックに根拠をたどれるレビューを作り、文書に反映すべき修正があるか、あるならどれかを判断することです。
レビューを開く前に
必要なのは、有効な Microsoft 365 Copilot の商用ライセンス、Legal プラグインを利用できるデスクトップ版 Word、アクセス可能な契約書、そして組織が承認し .docx 形式で保存したプレイブックです。Microsoft によると、Legal プラグインはデスクトップ版 Word で既定で有効になっており、Copilot は法的文書を検出できます。ただしアクセスは利用者のアカウントと組織の権限に依存します。参照したサポート手順には、Word の最低ビルド番号は示されていません。プラグインやレビュースキルが表示されない場合は、この手順を頼りにする前に、ライセンス、デスクトップクライアント、プラグインの状態を Microsoft 365 管理者に確認してください。Microsoft サポート
組織と依頼人がこのサービスでの利用を許可した契約書とプレイブックだけを使用してください。その案件と法域について承認された版のプレイブックであることを確認します。Microsoft のレビュースキルが現在受け付けるのはプレイブックであり、契約書のひな型や別の参照文書では代用できません。発表では、Microsoft 365 のプロンプト、応答、文書は同サービスの境界内で処理され、既存のアクセス制御と秘密度ラベルが適用され、その内容は基盤モデルの学習に使用されないと説明されています。こうしたプラットフォームに関する説明は、事務所の守秘義務や依頼人の資料の利用規則に代わるものではありません。Microsoft サポート Microsoft の発表
契約書を一件レビューする
- デスクトップ版 Word で契約書を開き、Copilot を開きます。後で各指摘を原文の表現と照合できるよう、契約書を表示しておきます。Legal プラグインがオフの場合は、Copilot のサイドバーにある三点メニューを開き、Manage plugins & skills を選択して Legal をオンにします。Microsoft サポート
- プレイブックに基づくレビューを依頼します。Microsoft が示している依頼文の例は「Review this contract using a playbook.」です。Copilot のサイドバーでこの依頼を送ります。Copilot は契約書レビューのワークフローを開始し、プレイブックの提示を求めるはずです。Microsoft サポート
- 承認済みの
.docxプレイブックを添付します。ローカルファイルには Upload file を使い、Microsoft 365 内から探す場合は Attach from Cloud を使います。選択した文書が、この契約書に使用することを許可されたプレイブックであると確認してください。Microsoft によると、Copilot はその後、プレイブックをトピック、ルール、条項の例に分解します。Microsoft サポート - 実行前に抽出されたルールを確認します。表示されたトピックとルールを元のプレイブックと照合します。ルールの欠落、ゆがみ、不適合を修正してから Run Review を選択します。元のプレイブック自体が誤っているか古い場合は中止し、承認済みの版を入手します。レビューは抽出されたルールを指針として行われます。Microsoft サポート
- レビューを実行し、指摘事項の根拠をたどります。ここで Run Review を選択します。Microsoft によると、結果はトピック別に、詳細な分析と使用したルールを伴って表示されます。重要な指摘については、その根拠となる契約書の表現を開いている文書と照合し、対応する承認済みルールを確認します。システムが指摘しなかった関連条項も確認してください。Microsoft は、長い文書や複雑な文書では条項を見落としたり指針を誤って適用したりする可能性があると説明しています。Microsoft サポート:手順 Microsoft サポート:制限
- 提案された修正を一つずつ判断します。Copilot が編集を提案したら、その表現を契約全体の文脈で読みます。Accept は提案を変更履歴として挿入し、Dismiss は反映せずに除外します。画面には Accept All もありますが、個別に確認すれば、弁護士が各提案について判断できます。文書を共有する前に、変更履歴の最終一覧と交渉の経緯を確認してください。Microsoft サポート
完了時には、採用した指摘事項が実際の条項と承認済みルールに結び付けられ、挿入した変更履歴のすべてを担当の法律専門家が確認した契約書になっているかを確かめます。Copilot の処理が終わったことや、説明が流ちょうであることだけでは、法的な正しさは証明されません。Microsoft の透明性に関するドキュメントは、出力は助言的なもので、引用が不正確な場合があり、既定では法域を考慮しないと説明しています。
結果が不完全な場合や操作項目が見当たらない場合
Copilot がレビューワークフローを提示しない場合は、商用ライセンス、Word のデスクトップクライアント、Legal プラグインの設定、組織内での有効化を IT 部門に確認してください。参照文書を受け付けない場合は、目的の .docx プレイブックであり、ひな型や別形式のファイルではないことを確かめます。抽出したルールが誤っている場合は、実行前に修正するか、承認済みプレイブックでやり直します。疑わしい指摘や修正案は、適切な専門性を持つレビュー担当者が元の契約、ルール、適用法を確認するまで受け入れないでください。Microsoft は、複雑な文書、法域の違い、最近の法改正によって、もっともらしい回答でも通用しなくなる場合があると注意しています。Microsoft サポート:手順 Microsoft サポート:制限
利用条件、費用、提供段階の制約
文書で説明されている Word の法務スキルには、Microsoft 365 Copilot の商用サブスクリプションが必要です。参照したページには、Legal プラグイン単独の価格やプラン固有の料金は示されていないため、組織のライセンス条件と調達費用を確認してください。Microsoft は 10 月 15 日に自社の法務機能の一般提供を発表しました。パートナー製プラグインは別途展開が始まる段階で、定義済み用語をたどるナビゲーション機能は、同月中の後日にプレビューを提供する計画の段階でした。いずれも、このプレイブックによるレビューには必要ありません。このガイドは 2026 年 10 月 17 日に確認した Microsoft 公開の手順を説明するものです。BIG CHANGE はテナント、Word のビルド、文書、出力をテストしていません。Microsoft の発表 Microsoft サポート
出典と参考資料
- Microsoft「法務向け Microsoft Copilot の紹介」:2026 年 10 月 15 日付で同日に更新された発表、バージョン 3.0。提供段階、ライセンスの対象範囲、パートナーの展開、Microsoft 365 のデータ処理に関する説明の根拠です。
- Microsoft サポート「法務向け Copilot の使用を開始する」:デスクトップ版 Word の前提条件、プラグインの操作、
.docxプレイブックの手順、ルールの確認、指摘事項、変更履歴。公開ページを 2026 年 10 月 17 日に確認。ページの更新日や Word の最低ビルドは示されていませんでした。 - Microsoft サポート「法務向け Copilot:透明性ドキュメント」:助言的な位置付け、および正確性、引用、法域、複雑な文書に関する既知の制限。公開ページを 2026 年 10 月 17 日に確認。ページの更新日は示されていませんでした。



