ASMLは第3四半期売上高117億ユーロを発表し、顧客のAI投資計画が装置需要予測を押し上げていると説明した。2027年と2028年の供給不足見通しは経営陣の評価であり、2029–30年の発注への関心はまだ注文になっていない。

ASMLの10月14日の決算発表は、現在の実績と長期的な生産の課題を並べて示した。オランダの半導体製造装置メーカーは、第3四半期の純売上高を116億6,000万ユーロと発表した。前四半期の93億3,000万ユーロから増加した。新しい露光システム113台と中古8台を販売し、第2四半期の86台、5台を上回った。売上総利益率は54.0%から57.5%に上がった。

この投資家向け説明会で、CFOのRoger Dassenはシステム純売上高を84億ユーロ、サービスと現場オプションの売上高を33億ユーロと説明した。後者はASMLのガイダンスを4億ユーロ近く上回り、Dassenは主に生産性向上のアップグレードによるものとした。説明会によると、発表された純利益50億ユーロには、ASMLによるMistral AIへの初期投資の評価額上昇による約5億ユーロが含まれる。これらはすでに記録された売上と納入の実績であり、ASMLはすべてをAI用途に帰属させてはいない。

注文、予測、関心は異なるシグナル

CEOのChristophe Fouquetは、顧客が主に自らのAI投資観に基づき、短中期の装置需要予測を引き上げたと述べた。ASMLは2028年向けの注文をより多く受けているという。2029年と2030年については、より限定的な表現だった。一部顧客が発注に関心を示したという。ASMLはリリースや事前準備した説明会発言で、第3四半期の受注総計の数値を示していない。顧客の需要予測も、表明された関心も、これらの先の年に向けた確定注文の件数を示すものではない。

Fouquetは、今年は受注残の勢いが四半期ごとに増したとも述べた。こうした顧客のシグナルから、ASMLは現在、2027年と2028年の両方で、現時点の計画供給量が需要に届かないと予想している。これは将来の供給と顧客の必要量に関するASMLの評価であり、今日測定された装置不足ではない。同社は予想する不足幅や、予測の根拠となる顧客を明らかにしていない。

生産能力30%拡大計画の対象

基準となるのは、ASMLの7月の第2四半期発表だ。2026年の生産能力を開口数の低いEUVシステム約65台と、液浸DUVシステム約130台と見込んでいた。ASMLは2027年に、各2026年基準の能力に30%ずつ上乗せする計画と説明した。2028年に両カテゴリーをさらに30%増やすことは、検討中だった。2回目の増加は、完成済みの生産能力として示されたものではない。

第3四半期の顧客との議論後、Dassenは、すでに検討していた前年比30%増を超えて2028年の生産能力を拡大する案をASMLが見ていると述べた。つまり今回の発表は、承認された増設、新たなシステム台数、納入日程を報告することなく、2028年の可能な生産目標を引き上げた。Dassenは設置済みEUV・DUV装置のアップグレードも、顧客のウェハー処理能力を高める別の方法に挙げた。アップグレードによるウェハー生産増は、ASMLがより多くの装置を製造することとは異なる。

大きな変化

ASMLは第2四半期の主要2種類の露光装置の拡張計画から、第3四半期には、計画する2027年と2028年の水準では顧客の現在の需要予測に足りない可能性があるとの警告へと進んだ。記録済みの第3四半期売上と、2028年向け注文の増加についての同社の説明は、活発な装置市場を裏付ける。より先の2029–30年への関心と、従来の2028年目標を超える拡張は、引き続き顧客の発注とASMLの追加能力確立に依存する。今後の実績が、どれだけの関心が納入に変わるかを示す。

出典と参考資料