Canonical は 2026 年 10 月 12 日、10 月 15 日の Ubuntu 26.10 リリースの 3 日前に、Myna をテクノロジープレビューとして公開した。この任意導入の音声入力ツールはマイクの音声をコンピューター上で認識し、テキスト入力欄がアクティブなアプリに文字を挿入する。Canonical によると、以前の Ubuntu リリース 2 つでも動作する。このガイドは Canonical が公開した設定手順に沿っている。BIG CHANGE は Myna をインストールしたりテストしたりしていない。

インストール前にデスクトップを確認する

このプレビューの発表では、amd64 または amd64v3 で GNOME on Wayland を使う Ubuntu 24.04 LTS、26.04 LTS、26.10 が挙げられている。あらゆる Ubuntu の派生版、デスクトップセッション、プロセッサーアーキテクチャへの対応をうたっているわけではない。動作するマイク、アプリのテキスト入力欄、インストールと最初のモデルダウンロード用のインターネット接続が必要だ。Canonical によると、モデルのダウンロード後は文字起こしにインターネット接続は不要になる。

Ubuntu 26.10 の10 月 15 日のリリース発表では、Myna は利用者が選んで有効にする機能とされている。このリリース日を 10 月 12 日のテクノロジープレビューと混同したり、Myna がデフォルトで有効だと解釈したりしてはいけない。

Canonical のプレビュー手順に従ってインストールし、音声入力する

  1. 対応する Ubuntu GNOME Wayland デスクトップで、ターミナルから Canonical の Myna PPA を追加する。
Terminal
   sudo add-apt-repository ppa:canonical-desktop-team/myna
  1. 設定アプリをインストールする。
Terminal
   sudo apt install myna-config
  1. Activities から Myna settings を開き、設定を進める。ここでプレビューが必要なモデルと音声入力の設定を案内する。Canonical は Parakeet、Whisper、FunASR を対応認識エンジンとして挙げており、言語、精度、ハードウェアのトレードオフはそれぞれ異なる。プレビュー発表は、誰にでも最適な 1 つの選択肢を示してはいない。対応する NVIDIA GPU では GPU アクセラレーションを使うエンジンを利用できる場合があり、追加のアクセラレーターも計画されている。
  2. 通常のテキスト入力欄にカーソルを置き、設定時に指定したホットキーを押して話す。Canonical は、Myna が認識中に視覚的なフィードバックを示し、使用中のアプリに文字起こしを挿入すると説明している。テキストを送信または保存する前に、挿入された語句を確認して誤りを修正しよう。

完了の確認は、選んだ入力欄に文字が見えることだ。これは読者が行う確認であり、BIG CHANGE が観察した結果ではない。プレビュー記事には、共通のホットキー、モデルのダウンロードサイズ、メモリ要件、文字起こし精度、対応アプリ一覧は明記されていない。そのため、これらの選択はインストールしたバージョンに表示される設定を基準にする。

最初の試行で文字が出ない場合

Canonical が文書化した設定手順から確認しよう。GNOME Wayland セッションで指定された Ubuntu バージョンとアーキテクチャのいずれかを使っていることを確かめ、Myna settings を開き直し、モデルのダウンロードも含めて設定を終える。次にマイクが使えることを確認し、普通のテキスト入力欄にカーソルを置いて設定に表示されたホットキーを使う。これは記載された前提条件と入力手順の確認であり、検証済みの故障診断でも特定の修正が効くという保証でもない。

あるアプリが音声入力を受け付けないなら、別の通常のテキスト入力欄を試そう。Canonical はプレビュー利用者に、アプリの互換性、設定上の問題、応答性、言語やアクセント別の動作を具体的に報告するよう求めている。問題が続く場合は、Myna のイシュートラッカーを使い、非公開の音声入力テキストは投稿せず、Ubuntu のバージョン、デスクトップセッション、エンジン、アプリ、失敗した手順を記載する。

プライバシー、人による確認、制限

Canonical によると、音声認識はマシン上で動き、音声はアップロードも保存もされない。モデルのダウンロードとインストールには引き続きネットワーク接続が必要だ。Myna がアプリにテキストを挿入した後は、そのアプリ自身の保存、同期、共有の動作がテキストに適用される。利用前に、特に名前、数値、機密性の高い内容を確認しよう。

Myna は活発に開発中の音声入力プレビューだ。音声アシスタントではなく、話したコマンドでデスクトップを制御することはできない。エンジンごとに言語対応、精度、ハードウェア要件が異なり、Canonical はプレビュー記事で一般的な精度や速度を保証していない。PPA のインストール手順には Myna のサブスクリプション料や利用料は記載されていないが、発表には完全な費用表やハードウェア・リソースの見積もりもない。コンピューター、マイク、設定用のネットワーク接続、ローカル処理能力は利用者が用意する。

大きな変化

Canonical は Myna を、プロジェクトの発表からインストール可能な任意のデスクトップ音声入力プレビューへと進めた。対応する Ubuntu GNOME Wayland システムでは、文書化された流れでマイクの音声をローカル認識に送り、結果のテキストをフォーカス中のアプリに入れる。利用者は設定後にオフライン文字起こしを直接試せる一方、精度、アプリ互換性、機種固有の性能は自分のシステムで評価する必要がある。Ubuntu 26.10 は 10 月 15 日に登場した。Myna のテクノロジープレビューは 10 月 12 日に発表され、記載されたリリース全体で引き続きプレビューだ。

出典と参考資料