AnthropicとAkamaiは9月18日、専用クラウド計算容量の確保に関する2つの計画に署名した。Akamaiは9月24日にSECへ提出した書類で計画を開示し、Anthropicの契約上の総額を約116億ドルとした。各計画に基づく支払いは、容量の提供、サービスの利用可能性、契約解除条項の適用に左右される。この金額は将来のサービス期間にわたる条件付きの契約額であり、すでに支払われた現金ではない。

大きな変化

  • 何が変わったか:新たな2つのプロジェクト計画により、AnthropicはAkamaiの専用クラウド容量に対する、より大規模な契約上の購入者となる。Akamaiによると、この容量は増加するAnthropicのCPU処理需要を支える。
  • 実現までの流れ:Akamaiが容量を構築して提供し、サービスを利用可能にする必要がある。各計画の初回契約期間は7年間で、それぞれのサービス開始日に始まる。
  • なぜ重要か:契約締結により、Akamaiの設備拡張とサービス開始時期が、Anthropicの将来の処理容量を左右する重要な要素となった。Akamaiが開示した日程では、サービスと売上の大半は後年に発生する。

Akamaiが見込むサービス開始と売上

9月24日の投資家向け説明資料では、サービス開始を2027年第2四半期後半と見込んでいる。下半期に提供を拡大することで、2027年の売上は1億5,000万~3億ドルになると予測する。Akamaiは2028年末までに契約上の売上がフルランレートに達し、その後、契約期間の残りを通じて年間約17億ドルを計上すると見込んでいる。これらは9月24日時点の会社予測であり、提供済みの容量や保証された年間収入ではない。

まず大規模な設備投資が必要となる。Akamaiは、116億ドルの契約に関連する設備投資を約55億ドルと見積もっている。内訳は2026年第4四半期に約17億ドル、2027年に31億ドル、2028年に7億ドルだ。同社は2026年の支出でメモリーなどの部品を確保するとし、2026年の売上見通しは変わらないと予想している。説明資料の売上日程では、2026年第4四半期にこの契約からの売上は見込まれていない。

CPU容量と、なお可能性にとどまる拡張

Akamaiの発表によると、新たな契約は分散型クラウド基盤とソフトウェア上でAnthropicのCPU処理需要を支えるものだ。Anthropicが利用するCPUの数は開示されておらず、新たなGPU購入があったとも確認できない。Akamaiは別途、関係が最大90億ドル分拡大する可能性があり、その場合、契約上の潜在価値は約200億ドルになるとしている。この追加額は、開示された2つの計画ではまだ確約されていない。

両社は9月18日に新株予約権契約にも署名した。Anthropicは議決権のない優先株を購入する権利を得る。これはAkamai普通株約770万株相当、発行済み株式の約5%に相当し、普通株換算1株当たりの実効行使価格は111.33ドルとなる。提出書類によると、新株予約権の対象株式の最初の40%は、条件を満たしたうえでAnthropicがプロジェクト計画3に基づく最初の支払いを行うと権利確定する。その後の3段階分は、Anthropicが契約額をそれぞれ追加で30億ドル増やすたびに権利確定する。権利確定と行使は別の手続きであり、権利確定後の権利を行使するにはAkamaiへの現金支払いが必要となる。

次の具体的な確認点は、2027年第2四半期後半という目標に沿ってサービスが提供されるかどうかだ。SEC提出書類によると、重大なサービス停止が起きた場合、一定の条件下でAnthropicは計画を解除できる。サービス契約の全文は、9月30日を期末とする四半期報告書に添付される見込みだ。