Lumentumの最高経営責任者は、同社の光学部品の生産能力は2029年初めまで予約済みだと述べている。10月9日に東京で行われたBloombergのインタビューで、Michael Hurlstonは、Lumentumは一部製品について2027年まで需要の約70%を、別の製品については2028年まで約30%を満たせないと述べた。これはLumentumの異なる事業分野に関する同氏の推定であり、光学市場全体を測定した数値ではない。

この区別が重要なのは、これらの部品がコンピューティング機器をつなぐためだ。Lumentumは、AIデータセンター内の光ファイバー回線でデータを運ぶレーザーや光モジュールを製造している。事業者がアクセラレーターやスイッチを増やすにつれ、こうした回線の需要も高まる。Hurlstonの説明は一社の供給能力の制約を示しているが、インタビューにも公開製品情報にも、遅延している顧客プロジェクトは特定されていない。

大きな変化

  • 何が変わったか: Hurlstonは今回、Lumentumの光学部品の生産能力は2029年初めまで完売したと述べた。Bloombergは6カ月前、同氏が2028年までに完売すると見込んでいたと報じていた。
  • なぜ重要か: 光学部品は、AIサーバーとネットワークスイッチを結ぶ高速接続の一要素だ。ネットワークを計画する購入者は、認定済みの特定部品を予定どおり調達できるかを知る必要がある。
  • 分かっていないこと: Lumentumはインタビューで、影響を受ける製品の数量、顧客、プロジェクトを公表していない。同社の数値は、業界全体の不足やAIデータセンター建設の実測可能な遅れを示すものではない。

光学部品の用途

光トランシーバーは電気信号を光に変えて光ファイバーで伝送し、受信した光を再び電気信号に変換する。 Lumentumのデータ通信製品ページでは、ラック内やラック間、ネットワークスイッチへの接続に使う800ギガビットおよび1.6テラビットのモジュールを紹介している。同社の 4月の製品紹介では、異なる1.6テラビット・モジュール設計に使われるレーザー部品も説明している。こうした製品群を見ると、「光学部品」は単一の互換部品より広い範囲を指す。

Nvidiaは光トランシーバー、ケーブル、コパッケージド・オプティクスを、AIネットワークシステムでサーバー、スイッチ、ストレージを接続する選択肢として説明している。特定の回線にどの部品が適するかは、その設計と到達距離で決まる。レーザー、完成済みモジュール、コパッケージド光エンジンは、システム内でそれぞれ異なる役割を担う。したがって、公表情報だけからLumentumが報告した未充足需要を、足りないAIサーバーやデータセンターの数に換算することはできない。

これは高帯域幅メモリーとは別の供給問題だ。 SamsungとSK hynixに関する以前の記事は、AIプロセッサーと併せて供給されるメモリーを取り上げた。Lumentumの説明は、コンピューティング機器をつなぐネットワークでデータを運ぶ部品に関するものだ。一つのプロジェクトで両方が必要になる場合もあるが、公開情報からは、どの購入者がどちらを欠いているのか分からない。

生産能力計画とその限界

Lumentumは 3月に発表した計画で、ノースカロライナ州グリーンズボロの施設を改修し、連続波レーザーや超高出力レーザーなどのリン化インジウム光デバイスを製造するとした。生産は2028年半ばに段階的に拡大する見込みだった。発表ではNvidiaを同施設の顧客として挙げている。計画された増産はLumentumが生産能力をどう増やす考えかを示すが、同施設の現在の実生産量や、Hurlstonが述べた未充足需要のどれだけを賄うかを示すものではない。

Bloombergのインタビューは、Lumentumの受注と利用可能な生産能力についてCEOが述べた内容を示している。一方で、契約、製品別の供給表、AIデータセンターを建設する顧客の納期は明らかにしていない。次に有用な情報は、報告された生産量と対象部品の顧客への納入状況だ。それまでは、ある光学部品サプライヤーが今後数年の生産能力は大きく予約済みだと述べている、というのが正確な結論となる。

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